2020年4月10日 コロナと日本人の民度

日本語の感覚で「民度」というのはおかしな響きだと思って調べらたら、中国語の由来だった。

特定の地域に住む人々の平均的なーー文化水準、行動様式などの成熟度の程度を指すとされる。

世界的なコロナ拡大の中で、検査数が少ないという問題はあるけれど、日本は今のところ、なんとか爆発的感染を防いでいることについて、日本の文化が功を奏している部分も大きいのではないかと思う。

文化的に一番良かったのは、たぶんマスクに対する抵抗感ではないだろうか。
インフル防止と花粉症対策でマスクをつける習慣。
マスクをすることの抵抗が少なく、他人がマスクをしている人がいることに、周囲の理解があること。

そして二点目は、内と外の区別。玄関で靴を脱ぎ、帰ったら手を洗ってうがい、寝る前にお風呂に入って歯を磨き、パジャマを来て寝る。(ドリフターズのおかげ?) 

その他で思いつくのは、
バス・トイレが別になっていること。
公共のトイレやゴミ箱がきれいなこと。これは、学校時代に自分たちで掃除をしていたからなのではないかと思う。
清掃員に対する態度、清掃員の質の高さ。
ティッシュで鼻をかむこと。
昼休みの歯磨き。

地理的には、中国に近く、春節で観光客が来ることから、1月末ごろから警戒を始めていた。ダイアモンドプリンセス号の惨状を目の当たりにして、2月初旬には多くの国民が危険を感じていたのではないか。2月の末に、フランス・パリの友だちが日本に来るというので、日本に来るのはやめた方がいい、どうしても来るなら、マスクと消毒液は日本では買えないから持ってきた方がいい、と言ったら一笑にふされてしまった。その2週間後のパリはご存知の通り。それ以来、その友人からはメッセージが来なくなった。

治安の面でも、パニックで暴動が起きない、銃がないことと、医療へのアクセス(医療費の安さ)は大変にありがたい。

何しろ、私が住んでいたアメリカ・ノースカロライナ州は、南部の保守的な土地柄。外者でアジア人だからと言う理由で嫌な思いもした。トランプ政権下で、アジア人に対する風当たりも強いと聞く。また、私の会社は医療保険が充実していると言われていたが、病院に行くのにはお金の心配をしたことを思い出す。


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